日清紡ブレーキインタビューその10|学んだことを社内研修でどう生かす?

2018年度生産革新プロフェッショナルコース受講者 日清紡ブレーキ 河邉様に日本能率協会 松澤がインタビューしました。

学んだことを社内研修でどう生かす?

isshinbo-brake10.JPG松澤
先ほどこれから社内講師をされるというお話をうかがいましたが、研修で学んだことをどういうふうに活かしていきたいのか教えてください。

河邊
まずIEの社内講師を務める以上、生産現場へのIE定着を図ることを考えています。
それから、冒頭で説明させていただいた生産技術強化のプロジェクトを推進する立場ですから、活動推進にどう活かしていくか、になります。

事前レクチャー編テキストに活動推進で重要なのは「場・気・技」が重要であると書かれていました。
逆に活動がうまくいっていない場合はそのいずれかが不十分ということです。
「技」とは、今回講義で学んだ知識や手法です。
「場」とは、定期的に開催される会議が相当するでしょうか。
ただ、まず場ありき、というのは陥りやすいミスです。やることは決まっていないが取りあえず3カ月に1回集まりましょう、などはありがちですよね。

個人的に最も重要だと感じているのは「気」でしょうか。具体的には、活動を進める“必要性”をいかに共通認識として描けるか。例えば改善活動ならば、なぜ今、改善が必要なのか。
それがないと、どこを目指し、どう行動すべきなのかが分かりません。
「気」については、私自身が最も悩んでいる点でありますが、まずは活動を通じて小さな成功体験を作ることが大切でないかと考えています。
ほんの小さなことでもいいですから、テキストに書かれていることを実践して成功体験を作れば、だいぶ変わってくるのではないでしょうか。
そうすると「ああ、なるほどね」とみんなが腹落ちしてくれるはずです。
講習で学んだことが実際に役に立つということも、すぐに社内へ広がるでしょう。
その結果、この通りにやってみようという雰囲気が生まれてくるのです。

松澤
流れを変える感じでしょうか。また、この研修はどんな人に受けてもらいたいですか?

河邊
私の経験から言えば、目の前に課題がある人でしょうか。
あとは、調達のところでも話題に上がりましたが、文系と理系の垣根を設ける必要はないと思います。
この研修で学ぶことは、ものづくりに携わる以上は知っておく必要があることばかりです。
むしろ、文系というか、間接部門など事務系業務の人にもどんどん受けてほしいと考えています。
あともう1つ、これは松澤さんもおっしゃっていましたが、女性の受講者がもっと増えるといいですね。

松澤
そうですね、本当にそこが問題です。

河邊
弊社も生産技術部門の女性の割合は低いですね。

松澤
もともと技術系の職場は女性が少ないうえ、さらにそこから絞り込まれるとなると、どんどん網の目が小さくなりますね。
日本能率協会としても、女性の生産技術者の方に研修にご参加をいただけるよう取り組みを進めていきたいと思います。
本日は貴重なお話をありがとうございました。

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