オムロン インタビュー2:なぜ今、「自分」にとって「会社」にとってIEが必要だったのか?

オムロン株式会社 IABカンパニー 生産SCM本部 生産革新センタ 生産技術部 鍋島 広昭 様に、
「生産革新プロフェッショナルコース」受講の背景やご活用についてお伺いしました。

(※以降敬称略、所属・役職は2023年1月19日時点)

なぜ今、「自分」にとって「会社」にとってIEが必要だったのか?

国部:
日常の業務ではどのような課題や問題意識を持たれていましたか?

鍋島:
弊社は多種多量な製品の製造に従事しているため、属人化した現場の状況がありました。自動化を推進するうえで、いかに、どこに投資すればよいのか。その知見がなく決断が非常に難しい状態にありました。

国部:
自動化するまでのプロセスの領域ですね。

鍋島:はい。前職では既に自動化されたステージで関わる業務が多く、自動化の前段階をクリアする難しさを痛感しています。お客様が苦しい思いをして判断されていた部分が、現在の私の仕事になっています。

国部:
「生産革新プロフェッショナルコース」はどのように知りましたか?

鍋島:
上司から「こういう研修があるよ」と教えてもらいました。概要を見るとまさに自身の業務に直結する内容であり、受講を決めました。生産技術と言えばIEですし、工程分析の言葉自体は知ってはいましたが、しっかり学びたいという意気込みで研修に臨みました。知らない手法、方向性、考え方があれば、業務に活かしたいという思いもありましたね。

吉田:
御社においてIEはどのような位置づけなのですか?

鍋島:
社内でもIEの重要性は高く認識されていますが、IEを狭義に捉える場面も多いと感じています。「QC7つ道具」のようにIEを改善の一手法だとする発想です。いわゆる「IE改善」だけでは今以上の現場改革は望めない、工場の形は変えていけないとの声もよく耳にします。

吉田:
現場の方々も日常の問題解決だけでなく、広い視点で課題意識を持たれているのですね。
意識の変革も求められますね。

鍋島:
研修を通じてIEは道具を指し示しているのではないと知りました。改善を重ね良い結果を出していくこと自体がIEの目的であると学びました。自動化も手段の一つにすぎないのです。今回の研修で学んだIEが持つ広義の意味を示し、もう少し視野を広げて見る必要があると思いました。

国部:
他にも関心を持たれた研修はありましたか?

鍋島:
日本能率協会のCPE(生産技術者マネジメント資格)に興味がありました。ちょうどCPEについて調べていたところ、本コースを紹介してもらいました。

国部:
受講にあたって何か障壁はありましたか?

鍋島:
全くなかったですね。受講を決めた後、社内にも受講経験者がいると知ったのですが、その先達から「頑張ってね」という励ましの言葉ももらいました。

国部:
本コースOBの先輩の方からも後押しをいただいたのですね。

鍋島:
本コースにはほぼ未知の状態で臨みましたが、「こんな用語知ってる?知ってるなら大丈夫だね」と背中を押してもらいました。

国部:
日常業務やチームとの調整で苦労はありましたか?

鍋島:
周囲との調整というよりは、勉強時間を確保するために自分の中での時間調整は必要でした。
生産技術の経験が浅く知識が少ない私にとっては、中堅クラスの方とは違い、文脈を咀嚼し、紐づける時間が必要でした。耳馴染みない単語の意味は、都度調べながら学習を進め理解することができました。

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