東京電力インタビューその4|研修期間中、印象に残っていることは?

2017年度生産革新プロフェッショナルコース受講者 東京電力ホールディングス 谷口 正洋様(経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長)に日本能率協会 松澤がインタビューしました。

研修期間中、印象に残っていることは?

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松澤:研修期間中最も印象に残っていることについても教えてください。

谷口
メーカーの優秀な改善マンのなかで自分の知識はどれくらいなのか知りたいと思っていたので腕試しのつもりもありました。
でも、皆さん優秀なので、ケーススタディを一緒にできて卒業試験に合格できれば、大したもんだよ、という意識でしたね。
このコースでは先ほどもお話ししたようにケーススタデイに取り組みます。ケースに記載されている工場の生産性向上のために改善を提案するというものです。私のチームは4人でしたが、チーム作業に移行したら、一流メーカーさんの改善マンは、流石だな、と思いました。

「うちのチームは一番を取ろう」「受講したからには一番を取ろう」というのです。
すごいこと言うなあ、おおっと思いました。
そうですよね、よくよく考えれば、社内で改善提案の、優劣をつけている人たちだからポイントは習得していますもんね。
提案資料を作り始めると各社のエースが来ているので、ケーススタディの分析も的確だし、誰がどの部分に強いか、得手不得手もお互いにすぐわかります。分析や、パワポの分担もすぐ決まります。
メンバーそれぞれ、お互いに意見をすり合わせましたからパワポ一枚一枚に思い出があります。

私が作成したパワポの1つはコンサルとして、ある会社を支援するときにその会社に採用してほしい推進体制のパワポでした。
わたしは、チームのまとめ役の人が非常に熱心なので推進体制の事務局に、その人のような人、と記載して、ウケを狙う作戦にでました。
それで、同じチームメンバーには、ウケたはずなのですが、まとめ役からは、ある人の名前に変更になって戻ってきて、本番では、さらにウケることとなりました。変更になった名前の人は、我々以上に頑張っていた人だとみんなが気づいていたから、ウケたのだと思います。
ウケたので、一位をゲットできました。

松澤
谷口さんのチームはもちろん、どのチームも和気藹々とディスカッションを進めている様子でとても楽しそうでした。
ちゃっかり事務局の私の名前を記載いただいてしまいました。事務局として大変うれしかったです。
チーム編成は、講師と事務局で相談して、IEの知識がある方、あまりない方、製造現場でのご経験が長い方等バランスがよくなるように差配しました。ずばり研修に参加して良かったですか?研修で学んだことで、現在の業務の中で実際に活用することが出来ているな、と思うポイントについても教えてください。

谷口
グループ演習、楽しかったです。皆さん忙しい人たちだからこそ研修のときは統率がとれて仲良く打ち解けられました。
ズバリ、参加してよかったです。受講前に調達の側と協力メーカーさんの考え方の違いという事前に抱いていた疑問が解けましたし、IEの標準的な方法も身に付けることができました。

IEの手法の使い方、つまり「こういう場合に、こういう手法を使う」等の場合分け、つながり、使い方が一番大切ですが、こういう点も身に付けることができました。工場を取り巻く常識的な用語も身に付いたので、業務の中で活きています。以前は私の一方的な希望だけ伝えていて、工場の中でどのように伝わるのかといったことは全く考慮せずにはなしていたので、翻訳が大変だったのではないですかと思います。今は、時間数や生産性と言う指標を持てるようになったので、よかったですね。
あとは、第6単位で実際にインストラクターの体験をできるプログラムがありました。一人20分で講師体験をするというものでしたが、自分が講師をしている様子を撮影してくれるので、自分の話の癖もわかってよかったです。
あの~というのが癖だとわかったのですが、自信がないように見えるので直そうと思っています。

カイゼンや研修方法について、質問できる友人が、できたのもよかったです。講師の先生も、フレンドリーでものづくり大会のときの飲み会にも来てくれましたね。
本当は2018年の6月頃に計画したいと考えていたのですが、自身の人事異動等もあり実現していませんが・・工場見学ツアーをしようという声もありました。ということで、苦しい卒業試験対策を除けば、良いことばかりでしたよ。

また、日本の一流メーカーの優秀なカイゼンマンと一緒に受講でき卒業できたことが自信になりました。
なんてったって、グループで、一位をゲットしましたし。あははは。
IEの教材についても 良いものを紹介してもらえたので自分が講師となり、これからIEの研修を立ち上げようと考えています。
これまでは、自己流だったので、必要な人にOJTの形式で細々教えていましたが、これからは多人数に展開していきたいです。

自分の改善のスキルが上がったのですでに、カイゼンに困っているメーカーさんには、個別に、勉強したことをお知らせし始めています。
とはいっても、調達側と協力メーカーさん側との考え方の違いはあるので、共同改善の支障にならないように、共同の勉強会などで伝えていきたいですね。

松澤
ありがとうございます。
今後は研修で学んだことを谷口さんが伝道師として広めていくお役目がありますね。

谷口
そういう意味では、私たちは、メーカーではないので、工場に、いつでも見に行ける状況にありません。
なので、今考えているのは、大人数に対する講義形式の研修です。これまでは先ほどもふれましたが、本当にごく少数に限ってOJTの形式でIEの本を片手に「こんなふうにしてやるのだよ」と言う話しかできませんでした。
今回、研修で使ったDVD教材も購入させてもらったので、いったんこのDVD教材でイメージを掴んでもらってそれから今回の講師の先生たちにどういう場合にどういう手法を使えばよいか教えてもらったことを展開していけたら良いなと考えています。コースの特典でいただいた講師マニュアルとうまく組み合わせて活用していきたいですね。
その後に、各人が、協力企業と、共同改善を実施するという段取りが良いと考えています。

松澤
この研修は、どういう人にこの研修を進めたいでしょうか。コストや期間等、なかなか参加にあたってのハードルは高い研修だと思います。受講したい、もしくは部下に受講させたいと考えている人の背中を押すようなコメントを・・・

谷口
調達部門の人で共同改善活動を実践しているんだけれども、メーカーの人との間に壁を感じている人、もっとスムーズに共同改善をしたい人、そして、共同改善のスキルの腕試しをしてみたい人、日本の一流企業のカイゼンマンと切磋琢磨して、すごさを体験したい人に おすすめの研修です。

調達部門の人が、国内の協力工場と共同改善をすすめていければ日本の国際競争力も さらに強化できると思うのです。
だから、バイヤーさんはどんどん参加して、取引先と共同でどんどんIEを活用して改善を進めたほうがよいです。
値下げ要請だけではなく、買う側もアイデアを出し、手法をお伝えして改善を進めないと、コストが下がっていきません。
いま、巷で進んでいる働き方改革とは、お互いに協力して、生産性を高めて、空いた時間で付加価値のアップを考えて、さらに生産性を高めることが目的ですから、改善をどんどん進めたいです。
AIの使いかたも考える必要があります。調達の仕事でも請求書などの審査については省力化を目的に、AIを活用し始めました。AIなどのマシンの使い方、人間との共存の方法も、IEを通じて考えることになるので、応用範囲は広いです。

いろんなカイゼンの研修プログラムがありますが、この研修はベストの1つだと思います。
いろんなことを考える機会がありました。
VE、QC、企業戦略、SCMも包含して、素晴らしい内容になっていますが、引き続き、講座の内容の見直しを継続して、生産革新についての、ベストの講座の位置をキープしていただけると、卒業生として、ありがたいです。

松澤
貴重なお話をいただきありがとうございました。

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